錦織圭はジョコから1セット奪うも全米3回戦敗退…5セットマッチでまた“息切れ”露呈

公開日: 更新日:

 出だしは良かった。日本時間5日の全米オープンテニス3回戦で、年間グランドスラムを目指すジョコビッチ(34)から第1セットを先取した錦織圭(31)。

 早めに仕掛けるいつものスタイルではなく、深いショットでラリーに持ち込み、相手のミスを誘った。ジョコは第1セットだけで20本の凡ミスをしたほど。錦織がジョコからセットを奪ったのは3季ぶりだ。

 しかし、第2セットから失速。結局、7―6、3―6、3―6、2―6で敗れ、対ジョコはこれで17連敗。試合後の本人に言わせると「早く打ちにいってのミスが出始めた」という。

「錦織にはテクニックがあるから、戦術を変えられる。その強さはジョコビッチだけでなく、他の選手も熟知しているのですが、それが長続きしない。どこかで必ず穴があくことも、誰もが分かっているのです」と、スポーツライターの武田薫氏がこう続ける。

「この日もそうですけど、例えば1回戦は6―1、6―1と、1、2セットを圧倒しながら、3セット目を落とした。相手は錦織がどこかで必ずつまずくと分かっているからあきらめないし、余裕をもって戦える。5セットマッチの4大大会はなおさらです。錦織はまだグランドスラムに次ぐ格付けのマスターズ1000も勝っていない。なので、まずはマスターズを目標に、3セットで勝ち切る形をつくるべきだと思いますね」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本中学生新聞が見た参院選 「参政党は『ネオナチ政党』。取材拒否されたけど注視していきます」

  2. 2

    松下洸平結婚で「母の異変」の報告続出!「大号泣」に「家事をする気力消失」まで

  3. 3

    松下洸平“電撃婚”にファンから「きっとお相手はプロ彼女」の怨嗟…西島秀俊の結婚時にも多用されたワード

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    俺が監督になったら茶髪とヒゲを「禁止」したい根拠…立浪和義のやり方には思うところもある

  1. 6

    (1)広報と報道の違いがわからない人たち…民主主義の大原則を脅かす「記者排除」3年前にも

  2. 7

    自民両院議員懇談会で「石破おろし」が不発だったこれだけの理由…目立った空席、“主導側”は発言せず欠席者も

  3. 8

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃

  4. 9

    自民党「石破おろし」の裏で暗躍する重鎮たち…両院議員懇談会は大荒れ必至、党内には冷ややかな声も

  5. 10

    “死球の恐怖”藤浪晋太郎のDeNA入りにセ5球団が戦々恐々…「打者にストレス。パに行ってほしかった」