鈴木誠也はMLBキャンプ出遅れ確実…ロックアウト越年決定的の不運と待ち受ける試練

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 多くの日本人メジャーリーガーが煩わされてきたのが米国ビザの取得だ。プロスポーツ選手や芸能人に発給される「P-1」ビザは米側の雇用主の証明が必要なため、メジャーリーガーの場合、正式契約後でなければ申請は不可能。申請の際に課される面接は予約制で、大使館に空きがなければ数週間待たされるのは珍しくない。

 2010年には巨人からメッツに移籍した高橋尚成が2月中旬に契約合意したことで、日本でのビザ取得がオープン戦に間に合わず、急きょ、ドミニカ共和国に渡り、現地の米国大使館で申請から取得までを行った。

■妥結次第ではキャンプインに間に合わない可能性も

 仮に、新労使協定の期限とされる2月1日まで妥結がズレ込めば、ビザ取得手続きが遅れ、鈴木は野手組のキャンプイン(2月20日前後)に間に合わない可能性もあるのだ。

 キャンプ地に入ってもまずは別メニューでの調整が優先され、オープン戦出場も後ろ倒しとなる。メジャーの投手に慣れるためにも、1打席でも多く立つのが理想的だ。同い年のエンゼルス・大谷翔平ですら、渡米1年目の18年のオープン戦ではツーシームに対応できず、打率.125、0本塁打、10三振と苦戦した。

 鈴木は念願のメジャー移籍がかなっても、渡米早々、試練が待ち受けている。

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