全国高校駅伝はアフリカ人留学生1人だけでは勝てない時代に 日本人がレベルアップ

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 毎回、外国人留学生の起用が問題になるこの大会。26日に京都で行われた。女子は「助っ人」なしの仙台育英(宮城)が2年ぶり5度目(歴代最多)の優勝を果たした。

 男子は3区でケニア人留学生が走った世羅(広島)が2時間1分21秒でゴール。2年連続11度目(歴代最多)の頂点に立ったが、38秒差の2位だった洛南(京都)の2時間1分59秒は留学生なしのチームでは高校最高記録。昨年同校が樹立した記録を8秒更新した。

 高校駅伝に外国人留学生が登場したのは1992年から。ケニア在住の代理人・小林俊一氏が仙台育英に送り込み、同校は翌年、男女2人ずつのケニア人留学生を起用。史上初の男女アベック優勝を達成した。ライバル校から「平等ではない」との声が上がり、95年から男女とも留学生の出場は1人になった。

 2000年代に入るとケニア人留学生を起用する学校が増加。08年からは、最長区間の1区で留学生の起用が禁止になった。くしくも今月18日、小林氏はケニアの首都ナイロビの自宅で死去したが、今年も男子7、女子5校のアフリカ人助っ人が都大路を走った。

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