ダル早くも標的に…MLB“滑り止めポリス”に狙われる日本人

公開日: 更新日:

 米大リーグ(MLB)に“滑り止め警察”が登場した。日本時間22日から投手による粘着物使用が本格的に禁止され、各球場で審判による確認作業が行われたのである。

 日本人投手で最初に“取り調べ”を受けたのが、パドレス・ダルビッシュ有(34)だ。同日のドジャース戦に登板し、6回を2安打1失点、11奪三振で7勝目(2敗)をマーク。通算1500奪三振を達成し、197試合での大台到達はランディ・ジョンソン(当時マリナーズ)の206試合を抜いてメジャー史上最速。イニング数でも1220回3分の1はナショナルズ・ストラスバーグの1272回3分の1を上回り、史上最短記録を更新した。

 新ルールでは先発投手は最低2度の検査を受けるとされており、ダルは一回と四回を投げ終えてベンチに下がる際、ジョーダン・ベーカー球審に呼び止められ、帽子、グラブ、両手などに粘着物質が付着していないかチェックされた。

「今回、MLBがシーズン途中にもかかわらず、粘着物質の使用禁止、罰則を設けて取り締まり強化に乗り出したのは、極端な投高打低を改善するためです。今季は昨季までの本塁打バブルに歯止めをかけるため、飛ばないボールを導入した結果、ホームランが激減しました。逆に投手有利な状況を招き、ここまで6人が無安打無得点を達成し、シーズン最多の8人を記録した1884年を大幅に上回るペースです。かねて機構では各球団に投手の粘着物使用を自粛するよう通達し、約2カ月間、回転量(スピンレート)などを調査してきましたが、一向に改まる気配がないため、しびれを切らして異例の新ルール導入に踏み切ったのです」(スポーツライター・友成那智氏)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    オコエ瑠偉 行方不明報道→退団の真相「巨人内に応援する人間はいない」の辛辣

  2. 2

    ヤクルト青木宣親GMは大先輩にも遠慮なし “メジャー流”で池山新監督の組閣要望を突っぱねた

  3. 3

    矢沢永吉&松任谷由実に桑田佳祐との"共演"再現論…NHK紅白歌合戦「視聴率30%台死守」で浮上

  4. 4

    藤川阪神の日本シリーズ敗戦の内幕 「こんなチームでは勝てませんよ!」会議室で怒声が響いた

  5. 5

    清原和博 夜の「ご乱行」3連発(00年~05年)…キャンプ中の夜遊び、女遊び、無断外泊は恒例行事だった

  1. 6

    DeNA三浦監督まさかの退団劇の舞台裏 フロントの現場介入にウンザリ、「よく5年も我慢」の声

  2. 7

    Cocomiと男子バレー小川智大の結婚に立ちはだかる母・工藤静香の“壁” 「日の丸ブランド」認めるか?

  3. 8

    日本ハムが新庄監督の権限剥奪 フロント主導に逆戻りで有原航平・西川遥輝の獲得にも沈黙中

  4. 9

    未成年の少女を複数回自宅に呼び出していたSKY-HIの「年内活動辞退」に疑問噴出…「1週間もない」と関係者批判

  5. 10

    《浜辺美波がどけよ》日テレ「24時間テレビ」永瀬廉が国技館に現れたのは番組終盤でモヤモヤの声