エンゼルス大谷は開幕戦黒星もメジャー5年目の進化は「緩急」にあり 岡島秀樹氏が解説

公開日: 更新日:

 この試合を中継したNHKBS1で解説を務めた評論家の岡島秀樹氏(元レッドソックス)がこう言う。

「開幕戦で球数制限がある中、5イニングを投げ切れなかったとはいえ、直球の最速は160㌔を超え、四球はわずか1個と内容は決して悪くなかった。昨季、勝負球にしいていたスプリットを操れなかったのは、開幕戦特有の力みもあったのでしょう。トップの位置やリリースポイントが定まらなかったため、すっぽ抜ける球が多かったように見えました。それでも、本人は悪いなりに工夫しながら投げていたと思う。打撃は相手先発バルデスの動くボールの上を叩いてしまって打ち取られましたが、タイミングは合っていたので心配はないと思う」

 この日の大谷は制球が安定しないスプリットに固執せず、スライダーやツーシームなどを織り交ぜながらアストロズの強力打線から三振の山を築いた。

「特に目を引いたのはカーブの使い方です。首位打者3回(14、16、17年)のアルトゥーベ、昨季30本塁打のタッカーに対してカーブでカウントを稼ぎ、最後は直球で空振り三振に仕留めたあたりは緩急の使い方に進歩が見られました。今季は投球の幅が広がるはずです。三回には左打者のブラントリーに直球を右中間に二塁打されましたが、今後は左打者に対してチェンジアップなどの緩い球が必要になるでしょう」(前出・岡島氏)

 大谷自身の投打の歯車がかみ合えば、昨季逃したルース以来の「2ケタ勝利と2ケタ本塁打」も見えてくる。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「NHKの顔」だった元アナ川端義明さんは退職後、いくつもの不幸を乗り越えていた

  2. 2

    永野芽郁の「文春」不倫報道に噛みついたGACKTさんは、週刊誌の何たるかがわかっていない

  3. 3

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  4. 4

    元NHK岩田明子は何をやってもウケない…コメントは緩く、ギャグはスベる、クイズは誤答

  5. 5

    ウクライナ出身力士 安青錦がすべてを語った…単身来日して3年、新入幕で敢闘賞

  1. 6

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  2. 7

    奥さんが決断してくれた…元大関の小錦八十吉さん腎臓移植を振り返る

  3. 8

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  4. 9

    のんを襲った"後輩女優の二股不倫報道"の悲劇…カルピスCMめぐる永野芽郁との因縁

  5. 10

    Mrs.GREEN APPLEとディズニーのコラボに両ファン懸念…売れすぎた国民的バンドゆえの"食傷感"