大の里と豊昇龍が初日から2連勝でも…「お礼参り」しない令和の横綱は不安だらけ
とりあえず、結果は出ているが……。
大の里(25)と豊昇龍(26)の両横綱は初日から2連勝。2日目の15日はそれぞれ玉鷲、高安のベテランコンビを撃破した。
昇進後に賜杯を手にしていない両者。先場所11勝の大の里は引いてばかりで内容が悪く、豊昇龍は途中休場。横綱としての存在感をそろそろ発揮したいはずだ。
しかし、ある親方は「気がかりな点もある」と、こう続ける。
「それが場所前の稽古です。先場所は琴勝峰が平幕Vで横綱たちのお株を奪ったにも関わらず、2人とも巡業や出稽古で彼とは相撲を取らなかった。これが不思議です。昔の横綱だったら、一も二もなく出稽古に赴き、コテンパンに叩きのめしていた。いわば『お礼参り』で苦手意識を植え付け、本場所での対戦を有利にするのが横綱の常套手段。むしろそこまでやらないと、横綱という地位を保つのは難しい」
大の里は6日に佐渡ケ嶽部屋で行われた二所ノ関一門の連合稽古では大関琴桜と十数番取ったものの、琴勝峰とは一戦も交えなかった。