著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

マスターズにあって日本男子ツアーにないもの 「誰もがワクワクするコース選定」の大切さ

公開日: 更新日:

「短いのに何でこんなに難しいんだろう?」

 世界アマチュアランク1位資格で初めてマスターズに挑戦した中島啓太が、アーメンコーナーの12番パー3で味わった驚きと戸惑いの声だ。距離は155ヤードとウエッジやショートアイアンでも届くが、中島は初日ボギー、2日目ダブルボギーとパーセーブすらできずに予選落ちだった。

 このホールでは過去にもさまざまなドラマが繰り広げられている。衝撃だったのは秋開催だった2020年大会だ。前年に5度目の優勝を果たし連覇を狙ったT・ウッズが、最終日にグリーン手前を流れるクリークに3度もつかまり、8オン2パットとキャリアワースト“10”を叩いた。

 16年大会最終日にはJ・スピースが2位に5打差をつけて連覇が確実視されたが、12番で2度もクリークに打ち込む“7”で夢を断たれた。その他、R・マキロイ、G・ノーマンといった最強プロたちも12番パー3でつまずいて優勝を逃している。

 距離の短いパー3であるが、グリーンは左から右奥への横長で、奥行きは狭く、ティーイングエリアからは細い帯のようにしか見えない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束