著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

全米プロ選手権で痛感 似ても似つかない世界のメジャーと日本のプロ

公開日: 更新日:

 メジャーという言葉の意味をひもとくと「規模の大きなこと」「広く知られるさま」とある。地球上から我こそはと思うプロが集まり、世界一の実力をかけてしのぎを削る。コースもまたそれにふさわしく、熾烈な戦いぶりは全世界に放映され、ゴルフファンはその妙技に酔いしれる。スケールが大きく、世界中から注目されるからメジャーなのである。

 優勝したJ・トーマス(米国)はまさにその象徴だった。最終日は首位から7打差7位でスタート。前半を終えて、その差は縮まらなかった。だが2017年全米プロで優勝しているトーマスはメジャーの重みを誰よりもよく知っている。

「何が起こるかわからないのがメジャーであり、それが怖さ」と言うトーマスは決して諦めることなく、自分のプレーに専念。それが後半11番、12番、17番のバーディーにつながり、W・ザラトリスとのプレーオフを制しての大逆転劇につながった。

 メジャー2勝目を挙げたトーマスは永遠に歴史に名を刻む。

 日本ツアーからは5選手が出場。2日目を終えて、香妻陣一朗は通算6オーバー、稲森佑貴は同8オーバー、木下稜介は同11オーバー、金谷拓実は同13オーバーで予選落ち。唯一決勝に進出した星野陸也は最終日アウトで41を叩くなど通算9オーバーの60位タイに終わっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木麟太郎をドラフト指名する日本プロ球団の勝算…メジャーの評価は“激辛”、セDH制採用も後押し

  2. 2

    日本ハム新庄監督がドラフト会議出席に気乗りしないワケ…ソフトB小久保監督は欠席表明

  3. 3

    ヤクルト青木“GM”が主導したバランスドラフトの成否…今後はチーム編成を完全掌握へ

  4. 4

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  5. 5

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    ブルージェイズ知将が温めるワールドシリーズ「大谷封じ」の秘策…ドジャース連覇は一筋縄ではいかず

  3. 8

    高市政権は「安倍イタコ政権」か? 防衛費増額、武器輸出三原則無視、社会保障改悪…アベ政治の悪夢復活

  4. 9

    今秋ドラフトは不作!1位指名の事前公表がわずか3球団どまりのウラ側

  5. 10

    亀梨和也気になる体調不良と酒グセ、田中みな実との結婚…旧ジャニーズ退所後の順風満帆に落とし穴