第一線から退く谷口徹さんの「ひねくれキャディー愛」…表で皮肉も、裏での思いやりがすごかった
ボクの今季は前週のカシオワールドオープンで終了しました。日曜日の午後4時に高知の黒潮CCを出て、静岡の自宅に着いたのが翌日の午前2時。洗濯物などの荷物をおろし、4時間ほど仮眠をとって月曜の朝8時に家を出ました。
女子プロのファイナルQTが行われる茨城県の宍戸ヒルズCC東C到着は午後2時。今週は来季の出場権を目指す永嶋花音ちゃんとのコンビです。
カシオでは、シード入りを逃した谷口徹さんが第一線から退くことになりました。谷口さんといえば若い頃のタイガー・ウッズのような派手なガッツポーズを覚えている方も多いでしょう。
ボクが最初にバッグを担がせてもらったのは2015年の日本オープン(六甲国際GC)。3オーバー35位と振るわなかったものの、初日に99位と出遅れながらの巻き返しはさすがでしたが、この大会を2度制している谷口さんからすれば不本意な成績でした。ボクは藤田寛之さんの専属キャディーからフリーになってまだ2年目。直言居士との初コンビですごく緊張していました。
「仕事ぶりがよくなかったかな」と感じていたのですが、翌週にキャディー仲間から「谷口さんが、梅ちゃんはいいキャディーだって、言ってたぞ」と聞いて、胸をなで下ろしたと同時に、感激したことを覚えています。


















