生源寺龍憲が国内賞金王争いを欠場する当然…“海外で活躍してナンボ”の風潮は加速の一途
【ゴルフ日本シリーズJTカップ】
国内男子ゴルフの最終戦は、優勝賞金4000万円。賞金王争いが一番の話題だが、今年は「目玉選手」が欠場した。1億1613万1916円でトップに立つ金子駆大(23)を1921万9996円差で追う2位の生源寺龍憲(27)は、来季の米ツアー切符をかけた2次予選会(米国5会場)に参戦中で、11日からの最終予選会の進出を目指しているのだ。
国内男子ツアーも来季から年間レースを従来の賞金制からポイント制に移行することが決まっている。現在のポイントランク1位は生源寺で金子は2位。事実上、年間王者に最も近い実力者が不在の中、金子と約3200万円差の3位蝉川泰果(24)と約3300万円差で4位の大岩龍一(27)が大逆転を狙っているが、「来季からポイント制で年間王者を決めるにしても、最終戦を欠場する選手は出てくるのではないか」と言うのは、ゴルフジャーナリストの宮崎紘一氏だ。
「男子は国内大会の数が減ったこともあるが、プロなら最高峰の米ツアーで戦いたいでしょう。名誉だし、賞金も高いですから。例えば、10月に横浜CCで行われた新規大会のベイカレントクラシックの優勝賞金は144万ドルで、日本円なら約2億2500万円。金子が今週優勝しても、今季の獲得賞金は24試合で1億5613万円です。野球にサッカー、バレーボールにバスケットもそう。力のある選手は海外でプレーし、高額収入を得る。その象徴がメジャーの大谷翔平です。ゴルフ界の夢の舞台に立つための一つの道が予選会です。国内の最終戦と日程が重なれば、生源寺のようにそちらへ向かうのは当然のことです」


















