著者のコラム一覧
宮崎紘一ゴルフジャーナリスト

全米プロ選手権で痛感 似ても似つかない世界のメジャーと日本のプロ

公開日: 更新日:

「メジャーは特別なもの」

 そんなことを感じさせたのが、先週の「全米プロ選手権」である。世界中の名だたるプロが集結し、名誉と実力をかけて戦う。ゴルフの競技というより、戦場を彷彿させる。メジャーの舞台になった開場86年の歴史を誇るサザンヒルズCC(米オクラホマ州)はまるで要塞のようだ。小さくて砲台型が多いグリーン。

 その周囲はバンカー群と、短く刈り込んだアプローチエリアに囲まれ、それに続くラフは粘りと硬い根のバミューダ芝とフェスキューの混合。

 おまけにフェアウエー幅は狭く、コース内を縦横に走るクリークと、ホールをセパレートする大木が威圧感を与える。選手はまさに、難攻不落の要塞を攻める戦士のようである。

■ホンモノはサバイバルゲーム

 ここを制するには、ショット力、絶妙なショートゲーム。さらに知力を使ったコースマネジメント、そしてそれに耐える体力、不屈の精神力が必要とされる。すべてのメジャーは「サバイバルゲーム」である。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  5. 5

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  1. 6

    兵庫県・斎藤元彦知事らを待ち受ける検察審の壁…嫌疑不十分で不起訴も「一件落着」にはまだ早い

  2. 7

    カズレーザーは埼玉県立熊谷高校、二階堂ふみは都立八潮高校からそれぞれ同志社と慶応に進学

  3. 8

    日本の刑事裁判では被告人の尊厳が守られていない

  4. 9

    1試合で「勝利」と「セーブ」を同時達成 プロ野球でたった1度きり、永遠に破られない怪記録

  5. 10

    加速する「黒字リストラ」…早期・希望退職6年ぶり高水準、人手不足でも関係なし