ソフトBベテラン和田毅が直球149km! 41歳にして自己最速記録を更新できるワケ

公開日: 更新日:

 不惑を越えても進化が止まらない。

 29日、41歳にして自己最速の149キロをマークしたのが、ソフトバンク和田毅だ。

 初回、広島の先頭打者・野間に対し3球連続ストレートで追い込むと、最後は外角への真っすぐで空振り三振。この一球が「149キロ」と計測された。四回途中まで2安打無失点も、左足をつり、無念の降板。日米通算150勝は次回にお預けとなった。

 かつての和田は140キロ前後でもリリースポイントが見づらいフォームが武器だった。それがオリオールズ時代の2012年5月に行ったトミー・ジョン手術をきっかけに、球速がアップ。靱帯を再建するこの手術は、手術前より靱帯の強度が増し、球速が上がる選手が多い。和田のこれまでの最速はカブス時代の14年に記録した148キロだった。

 それが8年ぶりの記録更新。ソフトバンクの球団OBが言う。

「和田は練習熱心の上に、トレーニングが苦ではないタイプ。若手でも音を上げる坂道ダッシュを、『きついけど、楽しいんですよ』と言ってのけるほどです。何も考えずにやる練習に意味はないという考えで、知識も豊富。以前、若手と行った合同自主トレでは、『1日の食事量は何カロリー。栄養補給の効率を考えて、ゆっくりと時間をかけて食べなきゃいけない』とレクチャーしていた。こっそり間食していた選手にはカミナリを落としていましたよ」

 今季は6試合で1勝1敗も防御率1.82。トシもトシなので長いイニングは投げられず、今季は5回3分の2が最長だが、大崩れはしない。

 先発陣が決して盤石と言えないソフトバンク。ベテラン左腕の存在は心強い限りだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    全英V山下美夢有の「凱旋フィーバー」は望み薄…6年前の渋野日向子と決定的な違いとは?

  2. 2

    金足農・吉田大輝は「素質は兄・輝星以上」ともっぱらだが…スカウトが指摘する「気がかりな点」

  3. 3

    叡明(埼玉)中村監督「あくまで地元に特化したい。全国から選手を集めることは全く考えていません」

  4. 4

    中居正広氏に新事実報道!全否定した“性暴力”の中身…代理人弁護士は「出どころ不明」と一蹴

  5. 5

    東洋大姫路(兵庫)岡田監督「大学からは『3年で』と言われたけど、ナンボ何でも無理ですと」

  1. 6

    国民民主“激ヤバ”女性議員の選挙違反疑惑には党本部が関与か…ダンマリ玉木代表に真相究明はできるのか?

  2. 7

    清原和博さんの「思わぬ一言」で鼻の奥がジーン、泣きそうに。チーム内では“番長”とは別人だった

  3. 8

    嫌というほど味わった練習地獄と主力との待遇格差…俺の初キャンプは毎日がサバイバルだった

  4. 9

    例年の放送目前に「今年は27時間テレビないのか」の声が続々 2011年には中居正広氏に「女性に溺れる」との予言の因果

  5. 10

    巨人の正捕手争い完全決着へ…「岸田>甲斐」はデータでもハッキリ、阿部監督の起用法に変化も