2030年五輪招致でIOCと札幌はまるで“相思相愛” バッハ会長は安倍元首相の国葬参列も検討

公開日: 更新日:

 強行突破するようだ。

 30日、JOC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕会長が定例記者会見を開いた。2030年の招致を目指している札幌冬季五輪について、「最後の最後まで全力を尽くす」と断言。東京五輪のスポンサーをめぐる汚職事件の影響もあり招致の機運は高まっていないが、招致の取り下げについて「そういった意見は(25日の理事会で)全くなかった。私もそういう考えはない」と言い切った。まるで招致は「決定事項」のようだ。

 スポーツライターの小林信也氏が呆れて言う。

「東京五輪の赤字問題すら解決していないのに、また新しい赤字をつくるんですかと。私は、山下会長からスポーツに対する信念を聞いたことがない。JOCは『やる』という前提でしか動かない組織。反対の声など届かないのでしょう」

 山下会長は9月、札幌市長と共にIOC(国際オリンピック委員会)本部(スイス)への訪問を予定。一方、バッハIOC会長は東京五輪1周年記念イベントに合わせて来日。安倍元首相の国葬参列も検討しているという。IOCと日本はまるで「相思相愛」だ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態