試合後の暴動で125人死亡…インドネシアのサッカー事情とは プレー経験ある元Jリーガー語る

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「インドネシアのリーグはとにかく熱狂的のひと言。試合開催日のスタジアム周辺は、交通ルールさえないような混乱した状況におちいりします。スタジアムがパンパンになるまで観客を詰め込むし、試合後にピッチに乱入してくるサポーターも少なくありません。選手をめがけて花火が打ち込まれることもあります。今回のカードは、同じ州のライバル同士のダービー。同国内でも熱狂的になる試合として知られています」

■人の頭を石で殴っている場面を見た

「こういった熱い試合のときは、選手たちは装甲車3台に分乗して直接ピッチの横まで行くなどの安全対策が取られるほど。今回のダービーのような試合の場合、アウェーチームのサポーターは入場させないのが普通です。なので今回は警察とサポーター、もしくはサポーター同士がぶつかったのではないか。現地の友人に確認したところ、石で人の頭を殴っているような場面もあったそうです。病院に負傷者が多く運び込まれているで今後、死者の数は増える可能性があると思います」

 サッカー場での悲劇といえば、1985年にベルギー・ブリュッセルで起きた「ヘイゼルの悲劇」が知られている。現欧州CLの決勝に進出したリバプールとユベントスのサポーターが衝突。39人が死亡して400人が負傷した。

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