銃撃戦にデモの恐怖…それでも日本にとってメキシコ開催がラッキーなワケ
ボンジーア! いよいよ各国の代表が決まってきたね。さて、今回のW杯、米国ばっかり注目されているけど、3カ国共催だってことは覚えているかな? メキシコ、カナダでもそれぞれ13試合が行われるよ。
ということで、今回はメキシコの話をしよう。なにせ、米国とは違った問題が山積みだからね。
まずはなにより治安問題。開催都市のひとつグアダラハラではこの2月、「麻薬王」と呼ばれる人物が軍に殺害された。報復として街角で銃撃戦が起き、車やガソリンスタンドに火が放たれ、人々は数日間家から出られない状態だった。飛行機も燃やされ、W杯で何万人もの人々が利用するはずの空港も3日間閉鎖された。数日間で70人以上が亡くなったって話だ。現在、街は落ち着いているものの、いつまた暴動が勃発するかわからない。ちなみにメキシコでは現在13万人近くが「行方不明者」として届け出がされている。昨年だけでも1万4000人がいなくなった。その多くが犯罪に巻き込まれたって話だ。
開幕戦が行われるアステカ・スタジアムでは、「水問題」で近隣住民との衝突が起きている。メキシコシティーはもともと水が不足しがち。飲料水の半分は井戸に頼っているんだ。ところがスタジアムがある地域の井戸は、スタジアムを所有する会社の私有地となってしまった。芝や施設をキープするために、年間4億5000万リットルもの大量の水が使われ、その結果、この地域ではほぼ毎日断水が起こる。ひどい時には週に2日しか水が出ないこともあって、人々は水をためてどうにか生き延びている。W杯が始まり、多くのサポーターがやってくれば、使われる水の量はもっと多くなる。住民はデモをして飲み水を確保しようとしているけど、政府は知らん顔。大会中にもデモが行われる可能性は高い。より世界の目が集まるからね。


















