“ひ弱”なFA千賀滉大の希望は「大都市の強豪球団」ゴジラのようにNYの超シビアな環境に耐えられるのか

公開日: 更新日:

「彼はビッグマーケットの、しかも強いチームでプレーしたいと考えているようだ」

 日本時間9日、米ネバダ州ラスベガスでスタートしたGMミーティングで代理人のジョエル・ウルフ氏がこう言った。

「彼」とは海外FA権を行使してメジャー入りを目指す千賀滉大(29)のこと。代理人を務めるジョエル氏によれば、千賀の希望は大都市の強豪球団だという。

 大都市の強豪球団といえば、ニューヨークを本拠地にするヤンキースやメッツ、ロサンゼルスのドジャースなどが真っ先に思い浮かぶ。

■「松井秀喜を思い出した」

 ジョエル氏は続けて「彼はそういうこと(大都市の強豪球団を希望していること)も、ハッキリと言える。(主にヤンキースでプレーした)松井秀喜のことを思い出したよ」と、かつてスタッフのひとりとしてサポートした顧客の固有名詞まで出したから、千賀はおそらくヤンキースのようなチームでプレーしたいと考えているのだろう。

「大都市の強豪球団」は総じて環境がシビア。ましてヤンキースといえば、メジャーで最も選手にプレッシャーのかかるチームだ。結果を出せばニューヨーク中から称賛される一方で、期待を裏切ったときはこれでもかというくらいバッシングを浴びる。

 松井はかつて「自分はシビアな環境にいた方が力を発揮できる」と言ったことがある。星稜高時代から「ゴジラ」の異名をとり、甲子園では5打席連続敬遠で日本中を沸かせた。プロ入り後は巨人の4番打者という、ある意味、球界の頂点に立つ選手として常にファンやマスコミの注目を浴び続けた。そういう環境にいながら、いや、そういった厳しい環境に身を置いたからこそ結果を出すことができたのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  2. 2
    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

    「ダルよりすごい」ムキムキボディーに球団職員が仰天!プロ3、4年目で中田翔より打球を飛ばした

  3. 3
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

  4. 4
    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

    22年は尻回りが推定1.5倍に増大、投げても打ってもMLBトップクラスの数値を量産した

  5. 5
    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

    若林志穂が語った昭和芸能界の暗部…大物ミュージシャン以外からの性被害も続々告白の衝撃

  1. 6
    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

    橋下徹氏&吉村知事もう破れかぶれ?万博の赤字に初言及「大阪市・府で負担」の言いたい放題

  2. 7
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  3. 8
    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

    大谷の2023年は「打って投げて休みなし」…体が悲鳴を上げ、右肘靭帯がパンクした

  4. 9
    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

    「横浜愛」貫いた筒香嘉智 巨人決定的報道後に「ベイスターズに戻ることに決めました」と報告された

  5. 10
    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う

    河野太郎大臣「私は関わっておりません」 コロナワクチン集団訴訟で責任問う声にXで回答…賛否飛び交う