西勇輝「4年12億円」の大型契約で残留の波紋…阪神は生え抜きより外様に手厚い?

公開日: 更新日:

 結局は元サヤに収まった。

 9日、阪神西勇輝(31)が残留会見を行った。巨人など複数球団が獲得に興味を示していたが、FA権を行使しての「宣言残留」。球団は今季までの4年8億円プラス出来高から増額となる、4年総額12億円規模の大型契約を提示したとみられる。

 会見にはスーツではなく縦縞ユニホームで登場した西は、自身が一度も経験していない優勝への思いを口にしたが、この大型契約は少なからずチーム内に波紋を呼びそうだ。

 西はプロ通算14年間で110勝(96敗)をマーク。阪神では19年から4年連続で規定投球回に到達し、36勝(31敗)を挙げた。イニングイーターぶりは立派とはいえ、近年は2年連続で2ケタ勝利に届かず。エースの座は、今季最多勝、最優秀防御率、最高勝率の「投手3冠」を獲得した青柳晃洋(28)に譲っているのが実情だ。

「生え抜きも手厚く報いないと、不満の火種になる」とは、球団OB。

「リリーフの岩崎が4年8億円、岩貞もこの日、3年契約で残留することになった。とはいえ、もともと阪神は生え抜きよりも、FAで獲得した外様を厚遇する傾向がある。資金力が豊富な分、争奪戦に発展した時に札束攻勢をかけるからでしょう。年俸に加えて破格の出来高契約を結ぶことも多い。以前の城島しかり、最近では糸井しかり。西も破格といっていい。こうした球団の体質に不満を抱く生え抜きは少なくありません」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  3. 3

    高市内閣の閣僚にスキャンダル連鎖の予兆…支持率絶好調ロケットスタートも不穏な空気

  4. 4

    葵わかなが卒業した日本女子体育大付属二階堂高校の凄さ 3人も“朝ドラヒロイン”を輩出

  5. 5

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    隠し子の養育費をケチって訴えられたドミニカ産の大物種馬

  3. 8

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 9

    高市早苗「飲みィのやりィのやりまくり…」 自伝でブチまけていた“肉食”の衝撃!

  5. 10

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑