日ハム4位・安西叶翔 直立不動で2時間、プロ入りに反対する父を納得させた意志の固さ

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「2年冬に初めてプロへの気持ちを口にしたんです。反対しましたよ。もし、プロに行けても20歳そこそこでクビになったらどうするのか、と。そのまま3月になり、今度はLINEで『プロに行きたい』と伝えてきた。親としては大学進学を望んでいたので、いつまでも結論を先延ばしするわけにいかない。叶翔のいる静岡まで説得に行ったんです」

■140キロ超のスプリット

 5月のある日、真一郎さんは京都市の自宅から車を走らせ、昼過ぎに練習を終えた安西と対面。そのまま施設の脇で話し合いが始まった。「プロに行きたい」という息子と、「そんなに甘い世界じゃない」といさめる父の押し問答は、互いに直立不動のまま、延々2時間に及んだという。根負けしたのは真一郎さんだ。

「私の目を見て、冷静に、しっかりと意思を伝えてくれました。するとだんだん、親のエゴで息子の人生を決めるのは違うんじゃないか、本人が納得する道を選んでほしいと思うようになった。今でも不安な気持ちはありますけどね(笑)」

 結果的にプロへの扉は開かれた。

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