通算567本塁打の門田博光氏が死去 稀代のスラッガーが語っていたホームラン哲学

公開日: 更新日:

 僕は力いっぱいフルスイングして空振りしたとき、吐き気がして球審に「タイム」を要求したことがある。痛くなるほど胃や腸をねじったからだった。

 そんな話も今の選手にとっては、おっさんが何を言ってるのか、でおしまいかもしれんなぁ】

 その連載の1回目では自身のホームラン哲学を開陳。ヒットの延長がホームランという考え方を否定し、こう綴った。

【僕は、ホームランは狙わないと打てない、という考え方を変えなかった。僕はひたすらホームランにこだわり、ホームランを打つスイングをしていた。僕は身長170センチ。田淵さんや大杉さんのような体格はなかった。田淵さんや大杉さんがそう言うのは、体に恵まれているから、と思っていた。

 そして同じ打つなら、二塁手や遊撃手が捕ろうとジャンプした当たりが、そのままスタンドに飛び込む打球のホームランを打ちたいと思っていた。そういう考えでやってきたからこそ、40歳で44本、通算567本を打てたのだと思う】

近年は現役時代から患っていた持病の糖尿病と闘っていた門田さん。稀代のスラッガーに合掌。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  3. 3

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 4

    阪神・大山を“逆シリーズ男”にしたソフトバンクの秘策…開幕前から丸裸、ようやく初安打・初打点

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    創価学会OB長井秀和氏が明かす芸能人チーム「芸術部」の正体…政界、芸能界で蠢く売れっ子たち

  2. 7

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  3. 8

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  4. 9

    大死闘のワールドシリーズにかすむ日本シリーズ「見る気しない」の声続出…日米頂上決戦めぐる彼我の差

  5. 10

    ソフトB柳田悠岐が明かす阪神・佐藤輝明の“最大の武器”…「自分より全然上ですよ」