東海大菅生の不祥事は氷山の一角…アマ球界「諸悪の根源」を強豪中学チーム監督が明かす

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 週刊文春の報道を契機に部内体罰と報告義務違反が発覚した東海大菅生(西東京)の若林弘泰監督(56)。日本学生野球協会は20日、同監督に昨年12月5日から4カ月の謹慎処分を下した。同校は昨秋の東京大会で優勝しており、今春のセンバツ出場が確実視されているが、本番でのベンチ入りはかなわなくなった。

 1990年代に中日で投手としてプレーしていた若林監督は09年に監督就任以降、チームを甲子園に春2度、夏2度導き、最高成績は17年夏の4強だ。

 そんな強豪校を率いる“名将”は、練習試合でカバリングを怠った1年生部員の尻を蹴ったり、バットで殴ったりするなど、部員に対して日常的に暴力を振るっていたという。不祥事が明らかになり、各界に激震……と言いたいところだが、果たしてそうか。

 今回のような体罰はアマ球界において氷山の一角に過ぎない。昨夏の甲子園地方大会で、関西のある古豪校が下馬評を覆して強豪校を打ち破った直後のこと。報道陣に囲まれた監督がこんなことを言っていた。

「勝因はこの炎天下で気持ちを切らさなかった“根性”です。ウチの強みは根性。どうやって鍛えたか? オフレコですが、ウチはめちゃくちゃ叱るし、体罰もガンガンやる。昭和の頃と変わらないくらい(笑)。言い方は悪いけど、勉強のできない子たちばかりが集まっているから、せめて野球だけは本気でやってほしい。怠慢プレーがあれば(平手をする手ぶりを交えつつ)スパーンですよ」

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