大谷翔平“凱旋試合”で2打席連続HRの衝撃! 膝つきながら2階席に運ぶ「技とパワーの秘密」

公開日: 更新日:

「開いた口がふさがりませんよ。体を前に出される感じで、タイミングを崩された。それでも膝を柔らかく使ってうまくバットに乗せた柔軟性といい、あの体勢から、しかも2階席に運んだパワーといい、とにかく仰天しました」

 興奮冷めやらない様子でこう言うのは評論家の山崎裕之氏。

【写真】この記事の関連写真を見る(32枚)

■まさに規格外の一発

 6日、大谷翔平(28=エンゼルス)が阪神との強化試合に「3番DH」で出場。三回2死一、二塁の第2打席で、低めのフォークボールに体勢を崩され、地面に左膝をつきながらも中堅2階席に放り込んだ3点本塁打を「まさに規格外の一発だった」と言うのだ。

 大谷は続く3打席目も中堅スタンドやや右に運ぶ3ランを放ち、この日は3打数2安打、2本塁打、6打点。日本でのプレーは2017年10月以来、実に6年ぶり。久々に姿を見せた本番前の“凱旋試合”で専門家の度肝を抜く本塁打を2打席連続で放った。

「日本のパワーヒッターでも、膝をつきながら2階席に運べる選手はいませんよ。2本目は差し込まれ気味で、1本目と違って体を後ろにのけぞらせながら打った。あそこで体を前に出したら詰まってしまう。瞬間的に判断、あえて体をのけぞらせて調整したと思う。あんな形で打てる選手はなかなかいない。すごいとしか言いようがありません。2本目は真ん中高めの甘いストレート。阪神の投手も大谷にぶつけちゃいけないという意識が多少はあったかもしれないけど、それを打ち損じないでしっかりと仕留めた。その対応力はすごいと思いますね」(山崎氏)

 なにしろメジャーで本塁打王を争い、MVPを獲得した二刀流。打つことだけでも、メジャーでトップクラスに成長した姿、その技とパワーを存分に見せつけた。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  3. 3

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  4. 4

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  5. 5

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  1. 6

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  2. 7

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  3. 8

    ドジャースが村上宗隆獲得へ前のめりか? 大谷翔平が「日本人選手が増えるかも」と意味深発言

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」