著者のコラム一覧
羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

松山英樹は今季ベスト5位!「第5のメジャー」でつかんだ復活のきっかけ

公開日: 更新日:

 プロは不調になった時の立て直し方をそれぞれ持っています。バックスイングのタイミングの取り方、トップの位置確認、体の回し方など、ここさえクリアすればうまくプレーできるというノウハウがあり、それは試合の中で修正していくしかありません。

 一つのショット、一つのパットでゴルフがよくなるタイミングを見逃さないのです。その復調のきっかけを松山は先週の大会で見つけたといえます。

 ホールアウト後に、「きっかけの1%くらいが見えた」と語っていましたが、その1%は松山にとってPGAツアー9勝目へとつながる非常に大きな数字だといえます。

■次戦マッチプレーがマスターズへの最終調整

 4月の「マスターズ」前に、次戦は「WGCデル・マッチプレー」(22日開幕)に出場します。

 ストロークプレーと違って、マッチプレーは1ホールごとに勝ち負けが決まり、いままでできなかったことにチャレンジできます。通常の大会では絶対に打ってはいけないストロークがありますが、マッチプレーなら無理して攻めることもできる。パットならラインを薄めに強く打ってみるとか、相手が先にバーディーパットを決めたら、10メートルあっても入れなくてはいけない。寄せる、ではなく、入れる攻め方が求められ、ショット、パットとも思い切りの良さを感じることができます。

 先週の5位はマスターズに向けてものすごい収穫といえます。2連続予選落ちから、もう一度エンジンを吹かして好調ぶりをアピール。タフなTPCソーグラスでピンポイントで狙ってスコアをつくれるのですから、これからさらに調子を上げてくるでしょう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々