シャーザーに出場停止10日間…不正投球取り締まり強化とピッチクロックで投手受難のシーズン

公開日: 更新日:

 メジャーを代表する右腕にケチが付いた。

 メッツのエース右腕マックス・シャーザー(38)が日本時間20日のドジャース戦で、粘着物質を使用したとして退場処分を受けた。グラブなどをチェックしたダン・ベリーノ球審は「(粘着度は)これまで見たことがないほどだった。明らかに一線を越えていた」と説明。これに対し、シャーザーは「子供たちに誓って何も使ってない。これは汗とロジンだ」と真っ向から否定。争う姿勢を見せていたが、MLBから21日、10日間の出場停止処分を科された。

 シャーザーは同僚右腕のバーランダーと並びメジャーの投手で最高給取り(年俸約58億5000万円)。過去にサイ・ヤング賞を3度受賞している。不正投球の取り締まりが強化されてから、今季で3年目。検査がマンネリ化して各球団の投手に緊張感が失せたため、メジャーを代表するエースが見せしめにされたともっぱらだ。それに加えて、今季は安打を増やし、試合展開をスリリングにしてファンの関心を引こうと、守備シフトが禁止された。投手への規則徹底を図って打者有利にしようとするMLBの思惑もあるのではないか。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人vs阪神またもドラフト場外戦勃発!1巡目指名8年で5回モロかぶり…中日とヤクルトも参戦か

  2. 2

    叱責、鉄拳、罰金…試練の日々で星野監督よりも「怖かった人」

  3. 3

    ドラフト外入団の憂き目に半ば不貞腐れていたボクを最初に見出してくれたのは山本浩二さんだった

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  5. 5

    長嶋一茂は“バカ息子落書き騒動”を自虐ネタに解禁も…江角マキコはいま何を? 第一線復帰は?

  1. 6

    前橋市長の「ラブホ通い詰め」だけじゃない…有名女優らもキャッチされた格安ラブホ不倫劇の舞台裏

  2. 7

    次期巨人監督へ桑田二軍監督が腕まくり! 松井秀喜氏への“つなぎ登板”は球団の思惑とも合致

  3. 8

    林芳正氏が自民党総裁選“台風の目に”…「2強」失速でまさかの決戦投票進出あるか

  4. 9

    国民民主・玉木代表が維新の“自民すり寄り”に猛ジェラシー! 総裁選後の「補完勢力」の座めぐり場外乱闘勃発

  5. 10

    杉田かおるの窮地を陰から支えていた舘ひろしの男気