今さら聞けない「スイーパー」って何? エンゼルス大谷翔平が繰り出す“魔球”を徹底解剖

公開日: 更新日:

「普通のスライダーより2段階曲がる」

 中日巨人などで捕手として活躍し、その巨人のエース斎藤とバッテリーを組んでいた中尾孝義氏がこう証言する。

「確かに斎藤のスライダーに近い軌道ですね。昔はスライダーとカーブの間のような変化球を『スラーブ』といった。斎藤にスライダーを振らされた助っ人選手が『普通より2段階曲がるんだから打てるはずはない』とコメントしたのを覚えています。これくらい曲がるだろうと思ってスイングしたら、想定の2倍の大きさで曲がったといいます。大谷と対戦している打者も、そんな印象を持っているのではないか」

 どう投げれば、あんなに曲がるのか。故障の恐れはないのか。前出の武田氏が解説する。

「基本的にスライダーと握りは同じ。スイーパーはスライダーよりひねりが大きい分、手首から肘にかけて負担がかかるだけに、故障リスクが指摘されますが、多くの投手はブルペンで習得する段階で無理のない投げ方、フォームを身につけているはず。大谷も開幕から見る限り、時々甘く入って痛打を浴びることはありますが、スイーパーを投げることでフィジカルに負担がかかっているようには見えません。右肘の手術から復帰した19年以降は年々体が強くなっているので故障の心配は少ないと思います」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 2

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  5. 5

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  1. 6

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  2. 7

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  3. 8

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  4. 9

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 10

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?