浦映月は水球の後から水泳を習い始めた“異端児” 東京五輪では最年少で日本代表入り

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「坂本先生は私が1年の頃に転任してしまいましたが、とにかくスパルタでした。土日の練習日は午前中に1万メートル(10キロ)を泳ぎ、午後に水球の練習をするなんてこともザラで(苦笑)。厳しい環境でしたが、坂本先生はすごく生徒思いでした。1年夏には『上のレベルを知ってきなさい』と、水球の強豪の秀明英光高(埼玉=現在所属する秀明大の系列校)まで武者修行に送り出してくれたんです。期間は3日ほどでしたが、全国レベルの男子高校生の選手たちに交ざって練習させてもらったことは大きな収穫になりました」

 今は身長169センチだが、当時は142センチほどしかなかった。頭ひとつ違う男子選手とプレーしたことで、「今やっている海外選手との戦い方に通じる部分は大きい」という。

 県の選抜チームに選出された3年時は日本選手権を制し、最優秀選手に選ばれた。周囲に流されて始めた水球は人生の一部になっていた。

 水球選手の競技寿命はそれほど長くない。限られた時間で悔いなくより成長するためにはと考え、かつて武者修行をした秀明英光高への進学を志すようになった。両親の許可が下り、秀明英光高とは相思相愛で特待生枠が用意されていた。高校からは故郷を離れ、埼玉に移住する──覚悟を決めた矢先だった。

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