浦映月は水球の後から水泳を習い始めた“異端児” 東京五輪では最年少で日本代表入り

公開日: 更新日:

「坂本先生は私が1年の頃に転任してしまいましたが、とにかくスパルタでした。土日の練習日は午前中に1万メートル(10キロ)を泳ぎ、午後に水球の練習をするなんてこともザラで(苦笑)。厳しい環境でしたが、坂本先生はすごく生徒思いでした。1年夏には『上のレベルを知ってきなさい』と、水球の強豪の秀明英光高(埼玉=現在所属する秀明大の系列校)まで武者修行に送り出してくれたんです。期間は3日ほどでしたが、全国レベルの男子高校生の選手たちに交ざって練習させてもらったことは大きな収穫になりました」

 今は身長169センチだが、当時は142センチほどしかなかった。頭ひとつ違う男子選手とプレーしたことで、「今やっている海外選手との戦い方に通じる部分は大きい」という。

 県の選抜チームに選出された3年時は日本選手権を制し、最優秀選手に選ばれた。周囲に流されて始めた水球は人生の一部になっていた。

 水球選手の競技寿命はそれほど長くない。限られた時間で悔いなくより成長するためにはと考え、かつて武者修行をした秀明英光高への進学を志すようになった。両親の許可が下り、秀明英光高とは相思相愛で特待生枠が用意されていた。高校からは故郷を離れ、埼玉に移住する──覚悟を決めた矢先だった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃