バレーボール新国内リーグ「観客204%増」のごく単純なカラクリ…選手の負担急増、国栄えて民滅ぶの懸念も

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「いい滑り出し」

 そう言ってご満悦だったのは、バレーボールSVリーグの大河正明チェアマン。13日に全日程が終了したレギュラーシーズンの観客数が103万4667人に達し、昨季までの旧Vリーグ1部と比べて実に204%に倍増したと発表した。

 男女の内訳は、男子が66万4709人で175%増。1試合平均にすると3021人で143%の増加となった。女子は1試合平均1201人で31%減となったものの、総観客数は36万9958人でこちらも195%の大幅増となった。

 SVリーグによれば、男子の世界最高峰リーグのイタリア「セリエA」の動員数は今季39万3405人で、1試合平均2980人。大河チェアマンは「男子はイタリア、ポーランドと負けない集客までたどり着いた」とニンマリだったが、これにはカラクリがある。

 SVリーグに生まれ変わって今季の試合数は、昨季の28試合から44試合に急増。試合数が増えれば観客数も増えるという単純構造だ。

 加えて男子は、日本バレーボール連盟の川合俊一会長が2022年3月に就任して以降、日本代表の中心である髙橋藍(23)、西田有志(25)らを積極的にメディアやSNSで露出させる方針にシフト。髙橋は雑誌「anan」の表紙を飾り、高級ファッションブランド「ディオール」のアンバサダーに就任した。西田も英国自動車メーカー「アストン・マーティン」のアンバサダーに就任するなどコート外でも大活躍。髙橋のインスタグラムのフォロワー数は264万人、西田は183万人に達している(17日現在)。

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