日大まさに機能不全…アメフト部違法薬物事件で第三者委が問題視した“内輪揉め”の異常事態

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 一連の執行部の対応について委員のひとりが「ガバナンスはなっていないし、情報も上がってこない。組織の体をなしていません」と言えば、もうひとりも林理事長と澤田副学長が対立していることに関し、「まったく好ましくない。異常事態。これをどのように自浄作用で改善していくのか、考えていただきたい」と苦言を呈した。

■大学のイメージはますます悪化

「異常事態を招いた元凶は、自身の判断で『植物片』を12日間、隠し持っていた澤田副学長であり、その判断を記者会見で『適切だった』と言い切った林理事長です。林理事長は『悪いことは何もしていない。嘘もついていないから堂々と臨もう』と言って、8月の記者会見に出席した。そこで対応のマズさを指摘されると、保身のためか、学生や教職員のことなどそっちのけで、お互いに責任のなすりつけ合いを始めた。その結果、ますます大学のイメージを悪化させ、信用を失墜させた。組織としての体をなしていません」(日大関係者)

 綿引委員長は「今のような状態を続けていたら、日大は再生できないと思います。どういうふうに再生していくのか。私たちが振り付けできることではない」と「後は自分たちで考えろ」と言わんばかりだった。

 林理事長と澤田副学長は、第三者委の言葉をどう受け止めているのだろうか。

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