日大まさに機能不全…アメフト部違法薬物事件で第三者委が問題視した“内輪揉め”の異常事態

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「選考委員会で理事長にどういう資質を有する人が必要なのかを定義して、候補者がその要件を満たしているかどうかを適切に判断し、誰を理事長にするか決める。監督も理事会でやっていく。それを重ねてガバナンスの改善を進めていくしかない」

 日大アメフト部の違法薬物事件を巡り、第三者委員会が31日記者会見を開き、委員長の綿引万里子弁護士が経営陣の責任についてこう注文をつけた。

 公表された報告書では《立証されていない事実や立証される可能性が低いとみなした事実を矮小化し、時にはないものとする、不都合な情報には目をつぶり、得られた情報を自分に都合よく解釈し、自己を正当化するという姿勢が全ての場面で顕著である》と断じた。

 その上で《それを制御し、牽制すべき、学長や理事長によるガバナンスが全く機能しなかったことも、本法人において不適切な行為が重ねられた原因であった》と結論付けた。

 第三者委の報告が迫った先月18日、澤田康広副学長が林真理子理事長とのやりとりを録音した音声データをメディアに流出させ、林理事長から辞任を求められていたことを暴露。これに対し、林理事長側は情報漏洩を理由に臨時理事会で澤田副学長の解雇を要求するなど、ドロドロの内紛に発展した。

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