中日移籍の中田翔 いきなり球団最高年俸「2年6億円」の舞台裏…懸念は故障と向上心の空回り

公開日: 更新日:

 巨人から自由契約になった中田翔(34)の中日入りが決まった。東京都内で立浪和義監督が同席して行われた前日の初交渉で「2年契約の年俸3億円程度」という条件提示を受け、3日までに入団を決断。近日中にも正式契約する運びとなった。在京セ球団の編成担当が「破格も破格」とまず驚いたのが、自由契約選手に用意された高額年俸である。

「中田の場合、巨人との残り2年契約を自ら破棄しての特殊な自由契約とはいえ、92試合出場で打率.255、15本塁打、37打点という今季成績を考えれば、年俸3億円はいかにも破格。いきなり大野雄大と並んで中日の日本人選手最高年俸になるわけだから相当な重圧と責任を背負うことになる。中日が実際にアタックしたのは立浪監督が出馬した2日ですが、中田の自由契約が決まった11月中旬以降、水面下で中田サイドの感触を探った。そこで、ロッテ広島なども獲得に名乗りを上げる可能性が高いと知り、用意していた条件を大幅に上方修正したと聞く。実際にロッテなどが獲得を検討したそうですが、結果的には1日に交渉が解禁してからたった2日間で中日入りが決まった。条件を抑えることは可能だったかもしれません」(球界関係者)

 破格の年俸に「背番号6」も用意した中日は、立浪監督が「中軸を担ってほしい」「一塁守備もうまい」と期待。地元のメディアは早くも「来季の開幕『4番・一塁』が決定的」とみている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  2. 2

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  3. 3

    前田健太は巨人入りが最有力か…古巣広島は早期撤退、「夫人の意向」と「本拠地の相性」がカギ

  4. 4

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  5. 5

    来春WBCは日本人メジャー選手壊滅危機…ダル出場絶望、大谷&山本は参加不透明で“スカスカ侍J”に現実味

  1. 6

    詞と曲の革命児が出会った岩崎宏美という奇跡の突然変異種

  2. 7

    高市政権にも「政治とカネ」大噴出…林総務相と城内経済財政相が“文春砲”被弾でもう立ち往生

  3. 8

    「もう野球やめたる!」…俺は高卒1年目の森野将彦に“泣かされた”

  4. 9

    連立与党の維新が迫られる“踏み絵”…企業・団体献金「規制強化」公明・国民案に立憲も協力

  5. 10

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋