大谷翔平の移籍先大本命が掟破り? ドジャース監督が「大谷と面談」ポロリ発言の波紋と透ける自信

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負担軽減を重視し対戦は21人まで

 ドジャースは大谷がポスティング申請した2017年にも、獲得に動いた球団のひとつ。7年越しとなる大谷獲得を目指し、すでに受け入れ態勢は万全だという。

 今年9月に右肘の靱帯を修復する2度目の手術を行った大谷は来季、打者限定で出場し、再来年の25年にリアル二刀流での復帰を目指している。

 今季まで所属したエンゼルスがそうだったように、大谷がリアル二刀流をこなすためには、先発ローテは通常の5人ではなく、6人が必要。各投手の登板試合数、イニング数が限られるため、サイ・ヤング賞級のエースがいる球団は6人ローテの実施に二の足を踏むとみられるが、ド軍はそこをクリアしている。

 そもそもド軍は球団の方針もあって投手陣、特に先発投手の負担軽減を重視している。原則、21人以上の打者と対戦させないのだ。球数が100球に達する以前、あるいは球数に余裕があっても5回で交代を告げることも珍しくない。データ上の戦略と同時に、投手の肩肘を守ることにつながるからだ。

 今オフ、タイガースと合意した前田健太はド軍時代、余力を残しながら降板させられ、ふてくされていたほど。今季までサイ・ヤング賞3度のカーショー、21年最多勝のウリアスと、メジャーを代表する左腕が在籍しながら、先発陣の疲労を考慮して、あえて6人ローテを組んだことも。

 投手のローテは柔軟に対応できるだけに、大谷がリアル二刀流に復帰しても問題はない。来季は右のエース格のウォーカー・ビューラーが昨年8月に受けたトミー・ジョン手術からの復帰が見込まれるだけに、6人ローテはむしろ好都合だ。

■あえてDHを空席

 今季、33本塁打、103打点と気を吐いたDHマルティネスとの再契約をあえて見送ったのも、大谷取りの布石だ。手術明けの大谷は来季、打者に専念せざるを得ない。投げることも守ることもできない大谷のために、わざわざ指名打者のポジションを空けたのだ。

 ロバーツ監督の母親で日本出身の栄子さんはシーズン中、頻繁にドジャースタジアムに足を運び、選手に和食を差し入れることもある。前田はおにぎりや焼きそばをごちそうになった。前田がそうだったように、大谷も栄子さんから物心両面のサポートを得られるかもしれない。

 6人ローテの対応、あえて空席にしたDH、監督の母親のサポート……ドジャースの大谷に対する誠意はハンパじゃない。仮に大谷がドジャース入りを決意しているとすれば、監督がポロリとやったくらいで気持ちが揺らぐとは思えないのだ。

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