著者のコラム一覧
鈴村裕輔野球文化学会会長・名城大教授

1976年、東京都出身。法政大学博士(学術)。名城大学外国学部教授。主な専門は政治史、比較思想。野球史研究家として日米の野球の研究にも従事しており、主著に「MLBが付けた日本人選手の値段」(講談社)がある。スポーツを取り巻く様々な出来事を社会、文化、政治などの多角的な視点から分析している。アメリカ野球学会会員。

米国の謝罪文化は「謝らないと次に進まない日本」とは違う 大谷翔平の会見でも浮き彫りに

公開日: 更新日:

 謝罪のあり方は、しばしば日米の文化の違いのひとつとして語られることがある。

 訴訟大国と称されるように、事案の大小を問わず訴訟が頻繁に行われるのが米国だ。そのため、謝罪がその後の裁判で不利な証拠となることを避ける目的で、例えば交通事故を起こしても弁護士から「I am sorry(申し訳ないです)」と言ってはならないと指導されるのは日常的な光景である。

 賭博スキャンダルに巻き込まれた大谷翔平の会見は日本なら「お騒がせして申し訳ない」という謝罪でスタートしただろうが、米国でそれを言ったら自分の非を認めたことになる。

 逆に、謝罪をすれば解決できる問題であっても、「I apologize(すみません)」の一言がないために訴訟となり、しばしば早期の解決が妨げられるのも事実である。

 こうした状況を背景に、米国においては訴訟を抑制するための改革が導入されてきた。

 例えば、医療過誤訴訟で医師や病院側が患者に対して謝罪しても、発言の内容が法的な責任を認めることにはならないという「謝罪促進法」はそうした改革のひとつである。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「24時間テレビ」SixTONES起用もマラソン募金額46%減で“旧ジャニーズ一極集中”は終焉へ

  2. 2

    「タンス預金2000万円」相続税はどうやってバレる? 税務署が追う“亡き親の出金”

  3. 3

    ビジネスホテルなら旅行予約サイトより直接予約をおすすめするシンプルな理由

  4. 4

    U18高校代表16人の全進路が判明! プロ志望7人、早大&青学だけで計4人、社会人は2人

  5. 5

    水前寺清子(1)作詞家・星野哲郎への恩と愛称「チータ」誕生の理由

  1. 6

    「橋上代行昇格は絶対ない」 巨人来季監督に浮上する松井秀喜氏、高橋由伸氏に次ぐ「第3の男」

  2. 7

    WEST.重岡大毅の結婚にファンの怒りと落胆…“祝福されないアイドル”がやらかす「3つの誤算」

  3. 8

    明治安田生命「円建て一時払い養老保険」のお得度は? 期間10年で利率3.45%、30年ぶりの水準に引き上げ

  4. 9

    広島新井監督はクビ濃厚…火中の栗を拾う次期監督「本命」「対抗」「大穴」4人の名前

  5. 10

    ベッセント米財務長官ブチ切れに大はしゃぎ NYT報道「一部の経済顧問は高橋洋一氏」説の勘違い