元MLB通訳が徹底解説 一通訳が選手の口座から億単位のカネを自由勝手に送金できるのか

公開日: 更新日:

 世間に衝撃を与えたドジャース大谷翔平(29)の元通訳・水原一平氏による違法賭博問題。「水原氏が口座からカネを盗んで、違法ブックメーカーに送金した」とは大谷の主張だが、一通訳が他人の口座から億単位の金額を自由に振り込めるのだろうか。
 
 ジャイアンツメッツの2球団で通訳を務めた経験がある小島克典氏(50)がこう解説する。(【前編】からつづく)

  ◇  ◇  ◇

「米国のネットバンキングのセキュリティーは日本と同様に強固で、ワールドスタンダードと言っていい。当然、他人がアクセスするのは不可能ですが、あらかじめ銀行に口座名義人が認めた『サイナー』(サインする人)として登録すれば、ネットバンキングにログインする際に必要なID、パスワードも共有できるだけに送金作業が可能になるはずです。信頼関係が築けていれば、キャッシュカードの暗証番号を知っていても不思議ではない。通訳は公募ではなく、球団でトレーナーやインターンとして勤務し、フロント幹部らの信用を得た語学堪能な人材が採用されるケースが大半です。大谷選手も水原通訳を信用し過ぎて、口座のチェックを怠ったのかもしれません」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性