レスリング文田健一郎 グレコローマン40年ぶり五輪金でも「悔しい」の理由

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 文田が言うように、日本のレスリングはフリースタイルが主流で、男子のみのグレコローマンはオマケのような扱いだ。小学生の「ちびっこレスリング」で最初に教えられるのはフリースタイルで、レスリングの強豪高校、大学ですら、GRを本気で強化するケースは少ない。世界選手権も含めた国際大会で結果を残すのは、フリーの選手が圧倒的に多いのは当然のことなのだ。

 下半身へのタックルや動きがスピーディーなフリースタイルとは異なり、組み合ってから技をかけ合うGRは派手さに欠ける。注目度も低いことから、GRを選ぶ中高生は少ないのが現状だという。

 日本協会では、かねてからGRのジュニアレベルの強化を課題としてきた。近年は才能あるジュニア選手を育成するエリートアカデミーでGRの底上げに励んでいる。

 この日はGR77キロ級の日下尚(23)が決勝進出を果たし、銀メダル以上が確定した。同67キロ級の曽我部京太郎(23)も含めて、ロサンゼルス大会以来、3個のメダル獲得となれば「じゃない方」を返上できる。

 また、敗者復活戦を勝ち上がった女子68キロ級の尾崎野乃香(21)は3位決定戦でブレッシング・オボルドゥドゥ(35=ナイジェリア)を下し、銅メダルを獲得した。

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