「次は4年後を絶対に目指す」女子レスリング尾崎野乃香が2階級上げ慶大生らしくない泥臭さで銅!

公開日: 更新日:

【パリ五輪】レスリング女子68キロ級

 レスリング女子68キロ級の尾崎野乃香(21=慶大)が日本時間7日、銅メダルを獲得。3位決定戦で前回五輪銀の強敵、ブレッシング・オボルドゥドゥ(ナイジェリア)を下した。

 開始1分に高速タックルで2点を先制。後半も自慢の高速タックルで相手の動きを封じ、3-0で勝利を決めた瞬間、「やったぁ~!」と絶叫。「1度どん底を見た後にはい上がって試合することで、勇気とか諦めない思いを見せたかった」と汗をぬぐった。

 5日の準々決勝で東京五輪3位のジュマナザロワ(キルギス)に残り10秒までリードしながら、最後に逆転を許した。気持ちを切り替えて敗者復活戦からメダルを目指していた。

 本来は62キロ級。2022年の世界選手権で優勝したものの、国内の代表争いで敗れ、一度は五輪への道が途絶えた。しかし、諦めなかった。昨年12月の全日本選手権でまだ代表が決まっていなかった68キロ級に6キロも階級を上げて出場。周囲に「無謀だ」と言われながら優勝すると、「レスリング人生で最大の目標は五輪。心の底から行きたい」と決死の覚悟で臨んだ今年1月のプレーオフで、世界選手権5位の石井との直接対決を制し、大逆転でパリへの切符をつかんだ。 

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    日本は強い国か…「障害者年金」を半分に減額とは

  2. 2

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  5. 5

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    高市政権の物価高対策「自治体が自由に使える=丸投げ」に大ブーイング…ネットでも「おこめ券はいらない!」