やり投げ北口榛花 東京五輪から格段に上がったメダルへの期待…専門家が語る「ここぞの集中力」

公開日: 更新日:

 北口にとっての好条件はライバルたちとは異なる。やり投げや円盤投げはスキーのジャンプ競技と同様、空気抵抗を利用して揚力を得ることができるので向かい風の方が有利だ。

「体が柔軟で身長(179センチ)が高い北口の場合、やりを投げる角度が他の選手よりはるかに高い。向かい風より追い風の方が距離が出るのです。北口自身も追い風の方が得意と言っています。選手は風向きをコントロールすることはできませんから、本番まできっちり調整して欲しいです」

 小山氏がこう言って不安視していたのは6月の日本選手権の結果だ。北口は6回投げてファウル3回。優勝したのは2回目の記録だった。

「正直、調整が順調に進んでいない印象を受けました。パリ五輪で金メダルを取るため、もう一歩先を目指し、コーチと話し合ってフォームなどを少し改良しているのかもしれません。ですが、DLモナコ大会(12日)で、今季最高を更新する65メートル21で優勝。自分のタイミングをつかみかけてきた。安心感につながるし、強敵に重圧を与えることもできた。近年の北口は、ここぞという時の集中力は驚異的です。最終6投目の強さがそれを表しています」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも