オリ中嶋監督《3連覇→1回5位になっただけで》電撃退任 「ここまで落ちた責任を取る」の男気

公開日: 更新日:

「3連覇したチームと思えないくらい優勝争いに全く絡めずに終わってしまったのが、本当につらかった。僕は責任という言葉をよく使っていた。こっちに責任があるから思い切ってやってくれと。優勝していたチームが、ここまで落ちることの責任を取りたいと思います」

 オリックス中嶋聡監督(55)が今季最終戦となった昨6日の楽天戦終了後、今季限りの退任を表明した。昨季までリーグ3連覇を果たしたものの、4年目の今季は63勝77敗3分けでリーグ5位。球団からはこれまでの功績を評価され、9月上旬に続投要請を受けた。「同志」でもある福良GMらから再三の強い慰留があったというが、最終的にユニホームを脱ぐ決断を下した。

 二軍監督を務めていた2020年途中に、当時の西村徳文監督の辞任を受けて監督代行を務め、翌年から正式に就任。V3を達成した。26年ぶり5度目の日本一に導いた22年には「正力松太郎賞」にも選出された。「育てながら勝つ」を体現した采配は「ナカジマジック」と称され、オリックスを暗黒時代から黄金時代へと導いた。

 電撃退任表明に、ネット上もザワついた。SNSなどでは、<え? 3連覇したのに?><1回5位になっただけで?><ツンデレ的な感じが好きでした><由伸がいなくなって今年は仕方ないよ>などと、驚きや惜別の声が見られた。

 スポーツ紙によると、後任候補には岸田護投手コーチ(43)や小林宏二軍監督(53)らの名前が挙がっている。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  2. 2

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  3. 3

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  4. 4

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 7

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    来秋ドラ1候補の高校BIG3は「全員直メジャー」の可能性…日本プロ野球経由は“遠回り”の認識広がる

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  2. 2

    「年賀状じまい」宣言は失礼になる? SNS《正月早々、気分が悪い》の心理と伝え方の正解

  3. 3

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  4. 4

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 5

    国民民主党・玉木代表「ミッション・コンプリート」発言が大炎上→陳謝のお粗末…「年収の壁」引き上げも減税額がショボすぎる!

  1. 6

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  2. 7

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  3. 8

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  4. 9

    「核兵器保有すべき」放言の高市首相側近は何者なのか? 官房長官は火消しに躍起も辞任は不可避

  5. 10

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る