著者のコラム一覧
安倍昌彦スポーツライター

1955年、宮城県生まれ。早大卒。アマ時代に捕手としてプレーした経験を生かし、ドラフト候補のボールを実際に受けて取材するスタイルを確立。通称「流しのブルペン捕手」。自身が責任編集を務める雑誌「野球人」を始め、著書、寄稿は多数。

関大・金丸夢斗は間違いなく何年に1人の左腕…クロスファイアはスライダー回転を帯びて厳しく食い込む

公開日: 更新日:

 間違いなく、何年に1人の左腕である。10年、15年と頑張れる体の強さを養成できるのは1年目しかない。

 サウスポーにしか投げられない右打者の体のほうに食い込んでくるクロスファイア。かすかにスライダーっぽい回転を帯びているから余計に食い込みが厳しい。

 さらにオッ! と思ったのは、右打者の外に向かう逆の球筋。これに、跳ねるようなエネルギーがあって、バットで追いかけてもミートポイントはつくれない。

 チームの捕手が言った。

「もっとエグいのは、フォークです。毎日受けている自分たちでも、わかっていてもなかなか捕りきれないフォークですから、バッターが打てるわけないです!」

 実際、140キロ前後の高速フォークだから、低く来られたら、近くで見ていても、ストレートにしか見えない「魔球」だ。

 春のリーグ戦の最後で腰を痛めたと聞いて、ギョッとしたが、この秋はリリーフで快投を重ねて、リーグ戦71イニング無失点(10月14日現在)が続く。立て直しも、どうやら順調のようだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    気温50度の灼熱キャンプなのに「寒い」…中村武志さんは「死ぬかもしれん」と言った 

  3. 3

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  4. 4

    巨人阿部監督はたった1年で崖っぷち…阪神と藤川監督にクビを飛ばされる3人の監督

  5. 5

    (4)指揮官が密かに温める虎戦士「クビ切りリスト」…井上広大ら中堅どころ3人、ベテラン2人が対象か

  1. 6

    U18日本代表がパナマ撃破で決勝進出!やっぱり横浜高はスゴかった

  2. 7

    日本ハム・レイエスはどれだけ打っても「メジャー復帰絶望」のワケ

  3. 8

    志村けんさん急逝から5年で豪邸やロールス・ロイスを次々処分も…フジテレビ問題でも際立つ偉大さ

  4. 9

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  5. 10

    (2)事実上の「全権監督」として年上コーチを捻じ伏せた…セVでも今オフコーチ陣の首筋は寒い