データ偏向主義が野球をつまらなくしている…先鞭つけた元編成責任者が主導したルール改正

公開日: 更新日:

 昨シーズン、MLBは、選手が「当たり前のプレーを当たり前にする」ために大きなルール改正を行った。

 ルール改正の先頭に立ったのは当時、MLBで「On Field Matter(平たく言えばフィールドでのプレー全般)」についてのコンサルタントとして働いていたセオ・エプスタインである。

 エプスタインといえばレッドソックス、カブスをワールドチャンピオンに導き、その手腕により有名経済雑誌フォーチュンマガジンにおいて2017年最高のリーダーとして取り上げられた人物だ。

 早くからデータ分析や斬新な戦略を取り入れ、2つのチームをメジャーの頂点に導いた彼が、その手法を自ら否定するかのようなルール改正に大きな役割を担ったのである。

 例えば守備シフトの禁止について、「シフトこそ知性主義の行き過ぎた例のひとつ」とし、「試合の勝負を決するのはフロントからの指示ではなく、実際にプレーをする選手のプレーそのものであるべき。左打者の痛烈なゴロに飛び付き、捕球し、体勢を立て直し、素早く一塁に送球して打者をアウトにする、そんな二塁手のファインプレーこそが試合の勝負を決するべきだし、野球における当たり前のプレー、ファンが見たいのもそのようなプレーである」と言っている。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    二階堂ふみと電撃婚したカズレーザーの超個性派言行録…「頑張らない」をモットーに年間200冊を読破

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    11歳差、バイセクシュアルを公言…二階堂ふみがカズレーザーにベタ惚れした理由

  5. 5

    最速158キロ健大高崎・石垣元気を独占直撃!「最も関心があるプロ球団はどこですか?」

  1. 6

    日本ハム中田翔「暴力事件」一部始終とその深層 後輩投手の顔面にこうして拳を振り上げた

  2. 7

    「デビルマン」(全4巻)永井豪作

  3. 8

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  4. 9

    広陵・中井監督が語っていた「部員は全員家族」…今となっては“ブーメラン”な指導方針と哲学の数々

  5. 10

    キンプリ永瀬廉が大阪学芸高から日出高校に転校することになった家庭事情 大学は明治学院に進学