ヤンキースの致命傷は当たり前のことを選手に落とし込むコミュニケーターの不在

公開日: 更新日:

 ホームランを打つためにどうスイングしたらいいか、三振を取るためにはどのような球を、どこに投げ込めばいいかはデータが教えてくれる。

 そう、データとは教えるものだ。

 もちろん今ではその程度の分析はどのチームも行っていることで、何ら戦略的優位性につながるものではない。

 しかし、データには表れないこと──打ったら全力疾走する、正しく送球する、必ずベースカバーに入る、このようなことをデータは教えてはくれない。

 では、データが教えてくれない、正しい野球をするというチームカルチャーはどのようにして生まれるのか?

 ワールドシリーズでミスをきっかけに崩れたヤンキースに、そのようなカルチャーがないと言っているのではない。

 ただ、負けたら終わりの、しかもワールドシリーズという最高の舞台で敗戦に直結してしまうような基本的なミスを犯してしまうということは、そのようなカルチャーがしっかりと熟成、根付いていなかったのではないかと疑わざるを得ない。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    横浜流星「べらぼう」ついに8%台に下落のナゼ…評価は高いのに視聴率が伴わないNHK大河のジレンマ

  4. 4

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  5. 5

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  1. 6

    元横綱白鵬が突然告白「皇帝の末裔」に角界一同“苦笑”のワケ…《本当だったらとっくに吹聴しています》

  2. 7

    元横綱白鵬 退職決定で気になる「3つの疑問」…不可解な時期、憎き照ノ富士、親方衆も首を捻る今後

  3. 8

    阿部巨人の貧打解消策はやっぱり助っ人補強…“ヤングジャイアンツと心中”の覚悟なし

  4. 9

    山本舞香は“ヤンキー”より“令嬢”がハマる?「波うららかに、めおと日和」《ふかふみコンビ》で人気急上昇

  5. 10

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも