著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

「投手3人」を丸裸…今永昇太の「年下の兄貴分」は完全復活に向けて順調な仕上がり

公開日: 更新日:

ジャスティン・スティール(投手)今永を精神的に支える年下の兄貴分

 今永と並ぶ左のエース格だ。

 2021年にメジャーデビューし、一昨年に16勝(5敗)を挙げてブレークした。

 昨季開幕前、ナ・リーグのサイ・ヤング賞候補に挙げられながら、度重なる故障(左太もも裏、左肘痛)もあって5勝(5敗)に終わった。

 昨季の今永の活躍に刺激を受けたそうで、今キャンプ、オープン戦では完全復活に向けて順調な仕上がりを見せている。

 米国内でも低所得者層が多いことで知られる南部のミシシッピ州アグリコラで生まれ育った。人口300人超の田舎町のため、グラウンドなど練習環境に恵まれなかったが、南ミシシッピ大学でバスケットボール選手だった祖父、アラバマ大学でフットボール選手だった父の指導のもと、野球以外のスポーツにも親しみ基礎体力を鍛えたという。

 直球の最速は140キロ後半、変化球はスライダーのみ。持ち球は少ないながらも、右打者への直球が強力な武器だ。カット軌道になり、手元で浮き上がってバットの芯を外すことから「カットライド」といわれる特殊な球種だ。22年のシーズンオフ、試行錯誤を繰り返して習得した。

 昨季、今永はスティールから主にメンタル面のアドバイスを受けたそうで、年下ながら兄貴分的な存在でもある。

■29歳 投手 188センチ 92キロ 左投げ左打ち
655万ドル(約9億8250万円)
24試合 5勝5敗 防御率3.07

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  2. 2

    ソフトB近藤健介の原動力は「打倒 新庄日本ハム」…憂き目にあった2022年の“恩返し”に燃える

  3. 3

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 4

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?

  5. 5

    参政党が消せない“黒歴史”…党員がコメ農家の敵「ジャンボタニシ」拡散、農水省に一喝された過去

  1. 6

    遠野なぎこさんを追い詰めたSNSと芸能界、そして社会の冷酷無比な仕打ち…悲惨な“窮状証言”が続々

  2. 7

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  3. 8

    藤浪晋太郎に日本復帰報道も、古巣阪神出戻りは「望み薄」…そして急浮上する“まさか”の球団

  4. 9

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 10

    自民・鶴保失言「運のいいことに地震」で苦戦の二階ジュニアに赤信号…参院選“仁義なき紀州戦争”決着か