老舗球団カブスの実態 「ヤギの呪い」は解けるも再建モード...選手獲得は「後出しじゃんけん」が得意

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 球団数が増え、地区ごとにプレーオフ進出を争うようになったのは1969年以降。それ以前はワールドシリーズ制覇2回、リーグ優勝16回の強豪だったものの、1945年のワールドシリーズを境に世界一はおろかリーグ優勝にも手が届かなくなった。俗にいう「ヤギの呪い」だ。

 45年のワールドシリーズ第4戦で、カブスの熱烈なファンの地元バーの店主が、ペットのヤギを連れて入場しようとしたところ、ヤギの臭いを理由に球場から追い返された。激怒した店主は「ヤギの入場が許されるまでカブスは二度とワールドシリーズに勝てない」と言い、その年もそれ以降も世界一から遠ざかったのだ。

「呪い」が解け、108年ぶりにワールドシリーズを制したのは2016年。12年に編成責任者に就任したセオ・エプスタインのチームづくりが奏功した。エプスタインは現在、メジャーで主流になっているデータを重視したチーム編成によって、レッドソックス時代に「バンビーノの呪い」を解いた人物。レッドソックスはベーブ・ルースをヤンキースにトレードして以来、86年間、世界一から遠ざかっていたのだ。

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