「投手・大谷」はポストシーズンの秘密兵器に…ドジャースGMが描く「理想的なシナリオ」

公開日: 更新日:

 カブスとの開幕2連戦で計8打数3安打、1本塁打、3得点と気を吐いたドジャース大谷翔平(30)。

 欠場した脇腹痛のフリーマン(35)と体調不良のベッツ(32)の分まで打線を牽引し、チームの連勝発進に大きく貢献した。

 打者一本でMVPを獲得した昨季に続き、大谷が開幕から好調なのは、調整を含めて打者に専念しているからだ。何しろ右肘と左肩の手術明け。肉体的なハンディを抱えているだけに、投手としての本格的な調整を再開することによって、打者としてのポテンシャルが落ちることを首脳陣は危惧している。フリーマンとベッツを含めた主力のほとんどは30歳超のベテラン。シーズンを完走できる保証はどこにもないから、なおさらだ。

 それでなくとも投手は飽和状態。昨年、ルーキーながら12試合に先発して3勝(5敗1セーブ)したナック(27)はマイナー落ち。米メディアによれば、2022年に16勝したトミー・ジョン手術明けのゴンソリン(30)がトレード候補に挙がっているほど余裕がある。投手陣に関しては大谷が投げなくても困らない。

 当初、5月だった投手としての復帰予定は先送りに。ゴームズGMが投手起用に関して、「シーズン終盤にピークが来ることが理想的なシナリオではないか」と話していることから、投手としての状態を万全にするのはシーズン終盤からプレーオフにかけてだろう。

 特派員のひとりがこう言う。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  4. 4

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    侍Jで加速する「チーム大谷」…国内組で浮上する“後方支援”要員の投打ベテラン

  2. 7

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  3. 8

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  4. 9

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  5. 10

    辰己涼介は楽天と再契約が現実的…“コスプレ封印”で殊勝にアピールも、国内FA移籍は厳しい見立て

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…