山﨑武司元プロ野球選手
1968年、愛知県出身。86年ドラフト2位で愛工大名電から捕手として中日に入団。外野手に転向し、96年本塁打王（39本）。2003年、オリックスに移籍するも04年に戦力外。05年に新規参入した楽天入団。07年に39歳で本塁打王（43本）と打点王（108打点）。11年オフに戦力外通告を受け、12年に古巣の中日に復帰。13年に現役引退、現在は評論活動などを行う。通算2249試合、1834安打、403本塁打、1205打点、打率.257。
オレが立浪和義にコンプレックスを抱いた深層…現役時代は一度も食事したことがなかった
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「立浪は『残り』だから、いいんだよ……」
まさかの一軍残留である。
3人の中で一番成績が悪かったのは立浪だった。
ますます納得がいかず、関川と一緒にブータレながら新幹線に乗り、二軍戦のある三重県の伊勢に向かった。
チームリーダーの立浪を二軍に落とせないことは分かっていたが、だったら、3人とも一軍に残せばいい。
そのときから、立浪へのコンプレックスが強くなった気がする。
星野監督にとってはかわいい「長男坊」。次男が中村武志さんで、三男が今中慎二、四男は山本昌さん……。
俺はチルドレンに入っていなかった。入りたいとも思わなかったけど、どこかで彼らに嫉妬していた部分もあった。
現役時代、立浪とは一度も食事をしたことがなかった。現役を引退してしばらくしてから、北海道で共通の知人を介して初めて寿司を食べた。
阪神、広島でプレーした金本知憲や、料理人の陳建一さん、坂井宏行さんもその場にいた。
