プロ野球記録「18連敗」の最中、近藤昭仁監督は激怒しながらあるはずもない盗聴器を探した
ミスターマリーンズ初芝清氏による「笑いと涙の初芝劇場」(第5回=2024年)を再公開
日刊ゲンダイではこれまで、多くの球界OB、関係者による回顧録や交遊録を連載してきた。
当事者として直接接してきたからこそ語れる、あの大物選手、有名選手の知られざる素顔や人となり。当時の空気感や人間関係が、ありありと浮かび上がる。
本企画では、そうした過去の名連載から一編をピックアップして再掲載。「彼女は?」「離婚した?」「在日?」「不倫報道の真相は?」「子供は?」「性格や素行は?」ーーネットにあふれる真偽不明なまとめ情報よりも、“確かな人物像”を映し出す。
今回は元ロッテ監督の故・近藤昭仁氏について綴られた、ミスターマリーンズ初芝清氏による「笑いと涙の初芝劇場」(第5回=2024年)を再公開。年齢、肩書などは当時のまま。
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17年間のプロ生活で忘れられないのは、今でもプロ野球記録となっている1998年の「18連敗」である。
この時の近藤昭仁監督は前年の97年に就任。プロ入り以来、私は有藤通世監督、八木沢荘六監督、ボビー・バレンタイン監督ら5人の指揮官と共に戦ったが、近藤監督は選手にズケズケとモノを言う監督だった。