今季大谷翔平の驚愕すべき7つの数字…タイトル無冠でもMVP確実、選手としての価値は昨季超え
タイトルとは無縁の数字が伸びている
【P/PA】 しかし、1打席当たりの相手投手の球数を示すP/PAを見ると、昨季の3.882から3.938に増加。初球スイング率は39.6%から33.5%に減り、今季は相手投手により多くの球数を投げさせていることが分かる。
とはいえ、得点や四球数はもちろん、メジャーでは出塁率も打撃タイトルの対象外。昨季は打者に専念したことで個人成績が求められた面もあっただろうが、タイトルとは無縁の数字が伸びているということはそれだけ、勝利への貢献を意識した結果と言えるのではないか。
【WAR】 実際、MVPの選考で重視されるWAR(勝利への貢献度を示す総合指標)は守備に就かないDHながら野手として7.2でリーグトップ。投手の1.9と合わせた9.1は昨季の9.0を上回り、2位のペルドモ(ダイヤモンドバックス)の6.9を大きく引き離している。
データサイトの「ファングラフス」が集計しているWPA(チームの勝率の増減)もしかりだ。
大谷は打者6.03、投手0.79の計6.82。昨季の7.31には届かないが、2位のソト(メッツ)の5.26に大差をつけている。
【WPA】「WPAはイニングやアウトカウント、得点差、走者の状況の結果に応じて、ポイントが増減します。たとえば3点ビハインドの九回裏2死満塁で起死回生のサヨナラ本塁打を打てば、最も大きなポイントを得られる仕組みになっている。大谷は得点圏打率こそ.242ながら、球団タイ記録の12本の先頭打者本塁打を放つなど、先制、同点、逆転といった殊勲打が多いのです」(データアナリスト)
仮に打撃タイトルは無冠に終わっても、選手としての価値は昨季よりも高いといえそうだ。
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ところでドジャースといえば、壊滅的な救援陣の穴埋め役として佐々木朗希に白羽の矢を立てた。だが、性格に難があることで知られる佐々木だ。リリーバーとして決して無視できない「致命的欠陥」があるという。いったいどういうことか。ロッテ時代にも波紋を広げたその「自己チューぶり」とは。
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