ドジャース山本由伸の命取りになる「魔球」への過信…あす2日レッズとのWCG第2戦に先発へ
ドジャース・山本由伸(27)が日本時間2日、レッズとのワイルドカードシリーズ(WCS)第2戦に登板する。10勝をマークした右腕のリテルと投げ合う。
今季の山本は3月のカブスとの日本開幕戦で今永昇太との投げ合いを制し、オールスターにも選ばれた。9月のオリオールズ戦では九回2死まで無安打無得点を続けるなど、エース級のパフォーマンスでチームを牽引。先発投手が故障で出遅れたり、離脱者が相次ぐ中、唯一、ローテを守った。
今季、30試合に登板して12勝8敗、防御率2.49。200奪三振以上(201)、WHIP1以下(1イニングあたりに許した走者=0.99)、防御率2.50以下、被打率2割以下(.183)、被長打数35以下(34)を全て記録したのは1968年のボブ・ギブソン(カージナルス)以来、メジャー史上2人目の快挙だった。複数の米メディアではサイ・ヤング賞候補のひとりに挙げられている。
今季、対戦相手から「まるで魔球のようだ」と恐れられたスプリットを効果的に使ってきたことが、メジャー2年目の飛躍につながった。ノーヒットノーランを逃したオリオールズ戦でも威力を発揮したスプリットの被打率は.136。シーズン中に100球以上投じた球種の中で最も安打を許さなかった。