阪神・才木浩人を待ち受けるメジャーの“時間制限”…OB指摘「長所がアダになりかねない」

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「テンポがいいときは問題ないんですが……」

 日本シリーズ第3戦に先発し、6回途中2失点で降板した阪神才木浩人(26)について、コーチ経験のある球団OBがこう続ける。

「ストレートの回転数がメジャー平均を大きく上回る2700以上を誇る才木は、この日も文句ナシの球質だった。ただ心配なのは、ピンチを迎えた場面で投球の間合いを長く取る傾向があること。メジャーのピッチクロックに倣い、才木がボールを受け取った瞬間から投球動作に入るまでのタイムを計ると、走者を得点圏に置いた場面で20秒を超えるケースが少なくなかった。才木は投球時、ベルト前にグラブを置いてから、顔の前に持っていくなど細かな動作が多い。時にクイックを交えるなど、間合いやフォームを工夫することで打者のタイミングを外せるのが長所。しかし、才木は早ければ今オフ、ポスティングでメジャー挑戦するといわれている。ピッチクロックが導入されているメジャーでは、才木の長所がかえってアダになりかねないという危惧はあります」

 メジャーは2023年にピッチクロックが導入され、現行は走者なしで15秒、走者ありで18秒を超えると自動的にボールが宣告される。

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