来季開幕ローテ入り目指す大谷翔平を悩ます“空白の2週間”…WBC打者専念なら投手調整カツカツ日程に
大谷も来季の本格的な投手復帰が最優先
しかし、打者のみでのWBC出場はむしろ、投手の調整に問題が生じかねない。メジャーリーガーは、故障時の年俸補償保険の件もあり、試合出場が可能となる3月2、3日の強化試合(オリックス、阪神)からの合流が見込まれている。大谷はドジャースのキャンプ地で投げ込んでくるにせよ、仮に侍Jが米マイアミで行われる決勝(現地17日)まで勝ち進めば、投手としての調整に2週間の空白が生じることになるのだ。
前回23年大会で侍Jの宮崎合宿から参加したダルビッシュ(パドレス)は同様に強化試合まで試合に出ることができなかったため、宮崎に加え、テストマッチを行ったバンテリンドームナゴヤでも実戦形式のシート打撃に登板したのみ。例年のオープン戦期間中に積み重ねる実戦機会、球数が足りず、本大会中は登板直後にブルペンで投げ込みを行うなど、厳しい調整を強いられたのは記憶に新しい。
「開幕ローテ入りを目指す大谷も、WBC期間中に一定の実戦登板をこなす必要がある。優勝を争うライバルの米国代表はジャッジらスーパースターが集結する予定。主催者のMLBとしても、大谷の出場を待望している。ド軍が投手に関して、登板間隔や練習時の投球数に至るまで、徹底的に管理することを条件に派遣を容認する可能性はあるが、大谷もあくまで来季の本格的な投手復帰が最優先事項。どう折り合いを付けるのか……」(球界OB)
大谷とドジャースは今後、出場可否について話し合いを行うが、難しい判断を迫られているのは間違いない。
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