巨人「日本人投手補強全敗」の必然 有原航平の争奪戦は金額もチームの魅力も日本ハムに及ばず

公開日: 更新日:

獲得のキーマンがいたのに…


「まず国内FA権を持つ中日柳裕也(31)をターゲットにした。21年に最優秀防御率、最多奪三振のタイトルを獲得するなど、長年中日を支えてきた先発投手陣の柱で、巨人も獲得に手応えがあったようだが、直前のところで残留を決めてしまった。さらに、ほぼ獲得が決まっていたメジャー帰りの前田健太(37)も、最終的に楽天にさらわれた。それでも本命の有原さえ補強できれば一発逆転。巨人に獲得のキーマンがいたのですが……」

 有原はソフトバンク時代の24年に、当時同僚で同学年の甲斐拓也(33=現巨人)と「最優秀バッテリー賞」を受賞した。

「有原は今でも甲斐と連絡を取り合う仲で、もちろん巨人の内部情報を収集したでしょう。昨年、FAで三顧の礼で迎えられた甲斐が、巨人では1年目の6月の交流戦で、早くも岸田にスタメンマスクを譲る試合が増えた。その後、右手中指を骨折して離脱。復帰後も2番手扱いが続いた。そんなシビアな面も有原に敬遠された要因かもしれない。本気の巨人の提示は3年総額20億円規模だったといいます。カネも年数もチームの魅力も、日本ハムには及ばなかったということです」(同)

 来季契約最終年となる巨人・阿部監督の危機感は相当だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 野球のアクセスランキング

  1. 1

    横浜とのFA交渉で引っ掛かった森祇晶監督の冷淡 落合博満さんは非通知着信で「探り」を入れてきた

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    日本人選手で初めてサングラスとリストバンドを着用した、陰のファッションリーダー

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  1. 6

    ドジャース内野手ベッツのWBC不参加は大谷翔平、佐々木朗希、山本由伸のレギュラーシーズンに追い風

  2. 7

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  3. 8

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ

  4. 9

    楽天が変えたい「18番は田中将大」の印象…マエケンに積極譲渡で“背番号ロンダリング”図る

  5. 10

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  4. 4

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  5. 5

    timelesz篠塚大輝“炎上”より深刻な佐藤勝利の豹変…《ケンティとマリウス戻ってきて》とファン懇願

  1. 6

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  2. 7

    国民民主党“激ヤバ”女性議員ついに書類送検! 野党支持率でトップ返り咲きも玉木代表は苦悶

  3. 8

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  4. 9

    波瑠のゴールインだけじゃない? 年末年始スクープもしくは結婚発表が予想される大注目ビッグカップル7組総ざらい!

  5. 10

    アヤックス冨安健洋はJISSでのリハビリが奏功 「ガラスの下半身」返上し目指すはW杯優勝