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小林至桜美林大学教授

1968年、神奈川県出身。91年ドラフト8位で東大からロッテに入団。93年に引退し、94年から7年間米国在住。コロンビア大でMBAを取得し、江戸川大教授を務めながら、2005~14年にソフトバンクホークスの取締役を兼任。現在は、一般社団法人大学スポーツ協会理事、一般社団法人スポーツマネジメント通訳協会会長。YouTubeチャンネル「小林至のマネーボール」も好評配信中。

「主催者=MLB」がはらむジレンマ 保険問題で“WBC出場不可”が激増した根本原因

公開日: 更新日:

 しかも、ここには「公平性」の火種まであります。ヤンキースのアーロン・ジャッジやツインズのバイロン・バクストンは長期離脱歴がありながら保険が認められた一方、ラテンアメリカ勢は厳格に適用されているとの受け止めがあり、ベネズエラのミゲル・ロハスは「メジャーではプレーできるのに代表には出られないのはおかしい」と嘆きました。

 もちろん、審査は個別事情の積み上げでしょう。ただ、外から見ると“線引き”が見えづらい。だから不信感が生まれるのです。

 なぜここまで厳しくなるのか。

 答えは、過去の大会で現実に起きた高額支払いにあります。2023年大会では、ホセ・アルトゥーベが死球で右手親指を骨折し、シーズン開幕から43試合を欠場。WBCの保険を取りまとめるNFP(世界トップクラスの保険ブローカーであるAONグループ傘下)は、欠場43試合分、すなわち年俸の約26%に当たる770万ドル(現在のレートで約12億円)をアストロズに支払いました。また、エドウィン・ディアスは祝福の輪で着地した際に膝の腱を断裂して全休となり、年俸丸々、1725万ドル(同27億円)の保険金が支払われました。

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